スケートイメージ

1.お願いの背景


●相次ぐ閉鎖によるアイススケートリンクの減少

羽生結弦選手等のスター選手を数多く抱えるフィギュアスケートは、日本で最も人気のあるスポーツの一つとなっており、国内のフィギュアスケート選手数も増加傾向にあります。中でも、東京神奈川の選手数は著しく増加しています。

一方、東京都内の常設リンクは減少の一途をたどり、1990年には都内に11ヵ所あったスケートリンクが、現在は5ヵ所となり、その内常設リンクはシチズンプラザ、明治神宮外苑、ダイドードリンコ、東大和の4ヵ所のみとなっています。

●スケートリンク存続を望む声の高まり

シチズンスケートリンクは長きにわたりスケート競技選手の練習の場、スケート愛好家の練習の場、近隣小中学校・団体等の体験学習の場、都民のスポーツレクリエーションの場、スポーツを通じた交流の場としての役割を担ってきました。

一般営業時間が長いため、仕事帰りにリンクを利用するスケート愛好家も多く、平日でも1日延べ約400人のフィギュアスケート選手、アイスホッケー選手、スケート愛好家等が利用しています。

シチズンプラザの閉館により、これらの選手や愛好家の練習の場、近隣学校・団体等都民のレクリエーション活動の場、都民に親しまれてきた地域のランドマークが消失することになるため、スケートリンク存続を望む声が高まっています。

2.スケートリンク機能導入の意義


●高付加価値な魅力溢れる住環境の実現・居住者の満足度の向上

シチズンプラザ跡地において進められる建設プロジェクトに、スケートリンク機能を導入することによって、長い歴史と実績あるスケートクラブを有するアイススケートリンク併設の集合住宅として、他に類のない高付加価値な魅力を創出できます。

また、スケートリンクは、集合住宅に新たに居住する住民の日常的なスポーツレクリエーションの場、スポーツレクリエーションを通じたコミュニティの場となり、居住者の満足度の向上にも寄与します。

●賑わいと個性あるまちづくりへの寄与(CSR)

スケート競技選手の練習の場、スケート愛好家の練習の場、近隣小中学校・団体等の体験学習の場、都民のスポーツレクリエーションの場として多くの利用者が訪れ、また、地域間の交流が促進されることにより、賑わいと個性あるまちづくりに寄与します。

●スケート競技者の技術力向上への寄与(CSR)

現在東京都内では、フィギュアスケート競技者数に対してスケートリンク数が少ないことから、スケートクラブに所属するために1年以上の時間を要する状況が続いています。

シチズンスケートリンクが閉鎖となると、毎日数時間の練習を欠かすことのできないフィギュアスケート選手の多くがホームリンクを失い、スケート選手の夢をあきらめざるを得なくなります。

スケートリンクの存続により、東京都内のスケート競技者数の減少を回避するとともに、スケート競技者の技術力向上に寄与します。

●健康増進・子どもたちの体力づくりへの寄与(CSR)

スケートリンクの存続により、多様なスポーツ活動の場が確保され、都民の健康増進を図ることができます。

また、子供たちも手軽に氷上スポーツに親しむ機会が増え、小中学校等における教育活動との協力を通して、子供たちの体力づくりに貢献できます。

●地域経済発展への寄与(CSR)

スケートリンクは、子どものいるファミリー層をはじめ若者やシニア層等、幅広い年齢層に人気の高いレクリエーション活動であるため、東京都下及び近県からの来訪者も多く、週末には多くの利用者で賑わいます。

スケートリンク機能の導入により交流人口が増加し、街に賑わいが創出されるとともに、移動途中等における買い物や飲食等の消費行動により、経済波及効果が期待でき、地域経済の発展に寄与します。


スケートリンク機能導入の意義

3.本会からのお願い


●シチズンプラザ跡地再開発におけるスケートリンク機能の導入

シチズンプラザ跡地において進められる建設プロジェクトに、スケートリンク機能を導入することによって、 他に類のない高付加価値な魅力を創出できるとともに、居住者の満足度を向上することができます。

また、スケート競技者の技術力の向上、健康増進・子どもたちの体力づくり、賑わいと個性あるまちづくりの実現、地域経済の発展等、スケートリンク機能導入による社会的意義は非常に大きなものであると言えます。

以上を鑑み、シチズンプラザ跡地における再開発計画においては、スケートリンク機能の導入につ いても検討いただけますよう、お願い申し上げます。

●スケートリンク閉鎖期間を極力短くするような配置計画、段階的な建設計画の検討

フィギュアスケート選手が結果を残すためには、毎日数時間の練習を欠かすことができません。

また、仕事帰りに毎日リンクに足を運ぶスケート愛好家、体験交流学習等でリンクを利用する団体も多く存在します。

このため、沿道側に新スケートリンクを配置し、新スケートリンク建設中は現スケートリンクを保全し、新スケートリンク竣工後に現スケートリンク解体を実施する等、スケートリンク閉鎖期間を極力短くするような配置計画、段階的な建設計画の検討をお願い申し上げます。

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